猫アレルギーを含めて人体がアレルギー反応を引き起こすのは、体内に侵入してきた異物を排除すべく免疫系が活発になる事が関係しています。
すべての人に反応が見られるわけではないうえに、特定の物に限って症状が生じるというように、個人差があることもアレルギーの特徴。
猫アレルギーは、もちろん猫が有しているアレルギーの元となるアレルゲンが原因です。
猫アレルギーの原因物質
猫アレルギーの原因物質であるアレルゲンは、現在8種類存在している事が判明しています。
そのなかの2つが、とくに影響を与えていると考えられます。
Feld1とFeld4
8種類に分類されている猫アレルギーの原因物質の中でも、特に人体に影響を与えるのがFeld1という皮脂から分泌される糖蛋白と、Feld4という唾液中に含有されている物質です。
Feld1は1匹あたり67グラムを有していて、全身の中でも顔の周辺や首の毛に多く含まれていることがわかっています。
Feld4は顎の下部に位置していて、唾液を出す組織から分泌されています。
猫は毛づくろいをして全身をなめるため、毛やフケなどに猫の唾液が付着します。
そのため猫に直接触れるときだけでなく、家の中をそこら中走り回るので、家中にアレルギーとなる元凶となるものが飛び散るのです。
猫のアレルゲンの大きさ
大きさは、ほこりや花粉と比較して、わずかか10分の1ほどしかありません。
とても小さいものなので、さまざまな場所に簡単に拡散します。
猫を飼っていない家庭内でも猫アレルギーの原因物質が見つかったり、猫が居ない南極大陸でも見つかったことがあるほどです。
猫アレルギーの症状
猫アレルギーの人に見られる症状で多いのは、春になると悩まされる方が増える花粉症の症状とよく似ています。
花粉症のように目と鼻に症状が出やすく、目の場合はかゆみと充血、重度になると目が腫れたり、ゼリー状の目やにが発生します。
また、くしゃみや止まらない鼻水などの症状も、花粉症と似ていますね。
猫アレルギーの人は猫に近づかないようにすることで症状が抑えられますが、猫を飼っている場合にはそうもいきません。
頻繁にブラッシングしたり、毛が付着しやすいカーペットやソファの掃除も徹底.
空気中に浮遊している猫アレルギーのアレルゲンも取り除くために、空気清浄機を導入することもひとつの方法です。